強制給餌の前に

給餌については すずめっ子クラブさんの「野鳥の餌の与え方」
「体のしくみ」(すずめっ子クラブWiki)を必ず先に読んでください。


巣立ちヒナ(すずさん)の写真です。
巣立ちまで育ったヒナはすり餌を食べてくれないことが多いです。

一度強制給餌をすればエサをもらってると認識して
次から積極的に口を開けてくれるヒナもいますが
何度給餌しても頑として口を開けてくれないヒナの方が多いです。

巣立ちサイズまで育ったヒナのクチバシはけっこう固いですから
口をこじ開けるだけでも苦労すると思います^^;
強制給餌をする前に、以下の方法も試してみてください↓↓↓↓↓


あくまで私の経験ですが「すり餌を嫌がる理由」は2つあるようです。

原因1:すり餌がエサだとわかっていない

ヒナは今まで親鳥から虫や草の実など自然のエサをもらっていたので
人工のエサである「すり餌」をなかなかエサと認識できないようです。
強制的に与えるとヒナにとっては得体の知れないモノを
ムリヤリ口に入れられてると思ってしまい
ますます給餌を嫌がるようになり悪循環になってしまう事が多いです。
(※人間がいるため警戒して食べない事もあります。
剥き餌などのシードをそばにおいて、ヒナを静かな環境に置いておけば自分で食べる場合もあります。)

☆対応策

 甘みをつけたりエサを変えた時は、まず最初にゆるめに溶いた餌を
 閉じたクチバシの横に一滴つけて味見させてみてください。
「おいしい」と認識してもらえれば自分から積極的に食べてくれるかも・・。

すずさんのように 体を捕まれるのが嫌いなコも多いので、 できるだけ体を掴まずに給餌してみて下さい。

食べてくれるようになったら甘みもエサを溶く水の量も徐々に通常に戻します。

カーテンで囲った給餌スペース

まだ飛ぶのがヘタな巣立ちヒナは壁にぶつかったり、隙間に落ちたりすることが多いです。
給餌を嫌がってやみくもに飛んで危険なので四方をカーテンで囲った給餌スペースを作ってみました。


原因2:野生のプライド

人間だって初対面の人から食べ物をもらったとしても
「信頼できる人」と認識できるまで食べる気にならないですよね^^?
「知らない人からモノをもらってはダメ!」と子供に教えるのは野鳥も同じなのでしょう^^;
これが原因の場合はエサを改善してもなかなか受け付けてくれません。
特に巣立ちヒナは親鳥から「人間は敵」と教えられていますから
信頼してもらうまで時間と根気が必要です。しかし保護が長期になりそうな場合
ずっと強制給餌を続けるより、お世話が楽になると思いますので試してみてください。

☆やってみた対応策

はじめにゆるめに溶いたエサ(ポタージュスープくらい)を
閉じたクチバシの横に一滴つけます。
よほど弱っていない限り、クチバシについた液体は飲み込みますので
そうやって2、3口味見をさせてからエサを口元まで持っていきます。
そして目の前でグルグル回したり、左右に振ってみたりしてください。
目の前で動くモノがあると反射的に口を開けたり、くわえようとします。
口を開けたらすかさずエサを口の中に入れてやって下さい。
巣立ちまで育っていればエサをノドまで入れなくても食べることが出来ると思います。

「小ちゅん」
与えているのはフォーミュラー3です。
ゆるめに溶いたエサがクチバシなどにくっついてもとれやすいので給餌に苦労するコに良いです。

はじめのうちは警戒してなかなか口を開けなかったり
やっとエサをくわえたと思ってもすぐ落としたりしますので
口の中にエサが残りやすいようにゆるめのエサにします。

何度か繰り返して食べるようになったら、普通の固さ(耳たぶくらい)にしてください。

自分から食べてくれたとしても、はじめは数口しか食べてくれないこともあります。
そういうときは半時間くらい休憩して、また最初からやり直します。

強制給餌を繰り返したコは給餌自体が「嫌なモノ」として覚えてしまっているので
自分から口を開けるようになるまで時間がかかると思います。
動画は給餌を始めてから2日目の様子です。
食いつきよく見えるかも知れませんが、この時点ではまだまだ食べてくれる量が少なくて苦労しました^^;
2〜3日くらいつきっきりでお世話するつもりで気長につき合ってあげて下さい。

 
給餌量の目安(小ちゅんの場合)
給餌前 給餌後
給餌前と給餌後、減った分が一回の給餌量(わかりにくくてすみません^^;)です。
給餌間隔が1〜1.5時間ごとの時のフォーミュラ3の量です。
巣立ちヒナにしては少ないんじゃないかな〜と思います。
最低ラインの目安と考えてください。



巣立ちヒナなら「おいしい」「安心して食べられる」と認識してくれれば
エサを置いておくだけで自分でも食べるようになります。
(※自分で食べるようになっても、はじめのうちは充分な量を食べてないことがあります。
エサの減り具合と糞の量を観察して足りない分を給餌してあげましょう。)


巣立ち前のヒナの場合


落巣ヒナの写真です↑
まだ羽がそろってなくて立って歩くことが出来ません。
ヒナの特徴である黄色いクチバシ、特に端の部分がプックリ膨らんで柔らかいです。

落巣ヒナはまだ目がハッキリ見えてないので目の前で何か動くとたいてい反射的に大口を開けます。
エサを目の前で動かして、口を開けたら食道をねらってエサを入れてあげましょう。

※エサが気管に入らないよう気をつけてください。

口を開けない場合は黄色くふくらんだゴムパッキンみたいな部分からこじ開けます。
巣立ち前のヒナはクチバシがまだ柔らかいので、巣立ちヒナより開けやすいです。
親指と人差し指で両側から中央へ軽く押さえても口が開きます。

口の奥までエサを入れるとたいていは自分から力強くエサを飲み込みんでくれます。
もし飲み込まない場合、飲み込む力もないくらい衰弱しているということです。
補液に切り替え、急いで専門家に診てもらいましょう。
※補液・・・ぬるま湯で溶いたブドウ糖液など。詳しくはこちら→補液について(すずめっ子クラブWiki)


給餌については すずめっ子クラブさんの「野鳥の餌の与え方」
「体のしくみ」(すずめっ子クラブWiki)も必ずお読みください。