赤ん坊のちゅんたろう


2003年6月5日

ちゅんたろうが拾われてきた朝は、夫も私も朝出かける前だったので、 慌てました(^_^;)とにかく「餌を食べさせなければ、」 と思い、私は出かける時間を1時間遅らせる事にしました。 幸い二人ともお昼に 帰ってくる事ができます。出かける時間をずらせたので、 その日は交代で2時間おきに餌を与える事ができました。
後で知ったのですが、このくらい小さな雛の頃は2時間おきの 給餌では少ないそうです。それなのに、よく育ってくれたなぁ(-_-) と今でも思います。
何故か常に、「ピ〜・ピ〜」と、か細い声で鳴きます。 手に乗せて抱っこしてやると鳴き止みます。さみしいのかな? でも、この頃はまだリリースすることを考えていたので極力、触らないようにしていました。


6月6日

何もなくても「ピ〜・ピ〜」鳴くくせに「そろそろお腹がすく頃かな?」 の時間にはだまっています。心配してちゅんたろうの寝床を覗き込むと、口を開けたまま こちらを向いて寝ているではありませんか??
開いた口に勝手に餌を放り込んでやると、ちゃんと飲み込みました。 2〜3口食べると、もう口を開けません。満腹ってこと・・・?


6月7日

寝床の中をゴソゴソと這って動き回るようになりました。 給餌の時もできるだけ触らないようにしたいのですが、一口食べては布の中にもぐろうとするので、 手に乗せて 給餌をします。「そのう」が膨らむまで食べてほしいのに、 2〜3口食べた後は、眠くなるのかウトウトして、 なかなか口を開けてくれません。 「チチチ」と 鳴き真似をしたり、餌をはさんだピンセットをちゅんたろうの目の前で左右に動かしたりして、 なんとか口を開けてくれるよう色々試します。

「やった!口を開けてくれた!」と喜んで餌をいっぱい口に 放り込んだら、口を開けたままカクリと頭を垂れて、ゆっくりと目を閉じてしまいました。
「しまった!!餌を詰め込みすぎた(  ̄□ ̄;)!!」と、血の気が引きましたが、 すぐにちゅんたろうは餌を飲み込み、目を開けました。 そして何事もなかったように頭を上げて、平気な顔をしているのです。
もしかして、口を開けたまま寝ちゃっただけなのかい? 一瞬マジで死んだと思った・・・

一度に食べる量が少ない時は、餌の回数を多くする事にしました。


6月8日

やっと去年育てた ピーちゃんを拾った時の大きさになってくれました。 とりあえず一安心。 しかし、スズメも個性があるんだなあと 驚かされました。

 
ピーちゃん ちゅんたろう
                 
ピーちゃんとちゅんたろうの個性の違い
ピーちゃん ちゅんたろう
お腹がすくと鳴いて餌をねだる黙っている
満腹になるまで一気に食べる「一口食べては休み」を繰り返すので、時間がかかる
名前を呼ぶと必ず返事をするしない。逆に人を呼びつける
用心深い。でも好奇心旺盛臆病。・・・なくせに不用心
怒った事なし威嚇する。噛む、つつく

今思えば、ピーちゃんは手のかからない優秀な仔でした・・・


6月11日

スズメらしくなってきました(^^)
私の顔を見て鳴くようになりました。この頃のヒナはどのくらい見えてるのかな?


6月14日

ポストゲージで体重を量ってみました。16gでした。軽!!
少しずつ跳ねて移動できるようになりました。後向きに伸びている左足は動くものの使えません。 右足の指は内側にグーしているので、とまり木にとまる事はできません。
ちゅんたろうの移動の 仕方をどう表現すればよいのでしょうか?
イメージとしては人間が右足だけ膝をついてケンケン してる感じに近いかな?

獣医さんは「自然の中で生きていくのは無理」と言われました。かわいそうですが、 リリースはあきらめて、家族としてずっと一緒に暮らす事に決めました。

それまで必要な時以外は、ちゅんたろうにかまわないよう気をつけて いましたが、 リリースしないと決めた日から、夫も私もちゅんたろうにベッタリになってしまいました(^_^;ゞ
触りたくて、手に乗せたくて、コネクリまわしたくて、仕方なかったんです。ホントウは(*^_^*)
二人ともちゅんたろうが、可愛くて可愛くて仕方ないのです(〃∇〃)


6月17日


お父さん登りをして遊んでます(^^)

初めて青虫を食べさせてみました。結構大きいのをぺろりと平らげましが、しばらくして 口をパカッと開けたかと思うと、ブン!と頭を振って緑色のドロドロの液体をぶちまけて しまいました。
「吐いた!?」・・・青虫が大きすぎたみたいです( ̄▽ ̄lll) ごめんよ〜。


6月23日

少しだけ飛べるようになったのでカゴを買ってやる事にしました。
とまり木にとまれないので、夫のアイデアでハムスター用のロフト付きの物にしました。


(2005.1.9 冬仕様)
詳しい様子は「ちゅんたろうの部屋」で。


6月24日(体重17.5g)

尾羽の付け根にデキモノ(?)を発見。「尾脂線」というものらしい。 ここから羽のお手入れに使う脂を出しているそうです。


6月26日

ムキエを食べられるようになりました“Y(^o^)Y”
でも、自分で食べる量だけでは、まだまだ足りません。この時期は一人餌と挿し餌のバランスに 気を使います。青菜は手で小さくちぎって 口元に持っていってやらないと、食べてくれません。 自分で千切って食べるようになるまで、根気よく続けます。



はじめウトウト眠ってばかりいたちゅんたろうでしたが、いつの間にか、起きて遊んでいる時間が 長くなり、少しずつ逞しくなってくれました。
しかし、今までは、ちゅんたろうの成長力だけで 何とかなっていたのです。これまでのしわ寄せがこの後やってくることになろうとは・・・(−_−;)

ストレスと換羽障害


※「誤認保護」を防ぐため「巣立ちヒナ」について知ってください。

もしも野鳥を保護したら・・・


〜おまけ〜

初めて外に出たちゅんたろうを襲った意外な天敵(?)とは・・・

6月30日、ちゅんたろうと畑を散歩中のことです。ちゅんたろうを切り株 の上にのせて遊ばせていたら、トンボが飛んできて、ちゅんたろうと 向かい合うようにとまりました。
何だかほのぼのとした光景に目を細めていたのですが、 ちゅんたろうが飛び上がると(といっても数十センチですが) トンボも飛び上がり、
空中でなんと頭突きをしたのです。
始めは間違ってぶつかったのかと思いましたが、トンボは逃げるちゅんたろうを追い回し、 何度も後からゴンゴンとぶつかって来るのです。
思わず「こらー!!」と叫んでトンボを追っ払いました。

体長だけなら、トンボもちゅんたろうも同じくらいでしたが、それにしたってスズメがトンボに 襲われるなんてこと・・・ ( ̄_ ̄ i) あるの!?
トンボは一体どういうつもりだったのでしょう??
そして、虫に「こらー!!」とか叫んだ 私って・・・ ( ̄▽ ̄iii) 手でシッシッて、するだけでよかったのに。

その時の画像がないのは残念です。