流星エコーを受信してみよう


実際に流星エコーを受信してみよう

無線機とアンテナが揃えば、それだけで、すぐに電波観測をはじめることができます。
目次には、他にも色々なことを書いてありますが、それらは観測を便利にするための物で、 基本は、「無線機とアンテナ」さえ揃えばOKです。
無線機とアンテナが揃えば、是非とも流星エコーの受信に挑戦してください。
ここで、受信がうまくいかなければ他の機材を揃えても使えませんので。

準備するもの

だけです。

機器のセッティング

アンテナと無線機をセッテティングしてください。
ちゃんと、無線機、アンテナが動いているかどうか確認するため、 適当に周波数を調整して何か(何でもいいです)聞こえるか確認してみてください。 どっかの放送などが聞こえればOKです。

流星エコーを受信

機器のチェックが終ったら、無線機をUSB(またはSSB)モードにし、受信周波数を、 53.749MHz に合わせてください。

ここで、「あれっ?」っと気がついた方は鋭い!。

福井工業高等専門学校の前川公男氏が送信している電波の周波数は 53.750MHzです。 ほんの少しですがずれています。

これは、送信周波数と受信周波数の差が音となって聞こえるので、このようにします。 この場合、流星のエコーは

53.750MHz − 53.749MHz = 0.001MHz = 1kHz

すなわち1kHzの音として聞こえます。

この、1kHzの音はどんな音かというと、NTTの117の時報です。 0,10,20,30,40,50,秒の時に流れる音が ちょうど、1kHzの音になっています。

ちなみに、受信周波数を53.7492MHzにすると800Hzの音になります。

さて、無線機を受信周波数を 53.749 MHzに合わせると、聞こえて来るのは「ザー」っというノイズだけです。 それ以外にも何か聞こえるかも知れませんが、1kHzの音でなければ、全てノイズでしょう。
このノイズ音を最低でも、1時間は聞いていてください。 すると、鋭く短く「ピン!」と音が聞こえる時があります。 この音こそが流星エコーです。 鯖江から出た電波が流星によって反射され、あなたのアンテナに届いた証拠です。

音の聞き分け方

これらのエコーが聞こえれば、流星の電波観測はできています。
あとは、いつエコーが聞こえたかを記録すれば、立派な観測記録なります。

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