すずめのちゅんたろう

2003年6月5日の朝、玄関を出た夫がすぐに引き返して来て、 軽く握った右手を私に差し出し言いました。
ピーちゃん2号!」

手の中にいたのは、小さな小さなスズメの赤ちゃん。家の前に落ちていたそうなのですが、一体何処からやってきた のか??巣に返してあげたいのですが、見当たりません。兄弟ヒナの声すら聞こえてきません。よく見ると「ピーちゃん2号」 は足が悪いみたいです。
獣医さんに診て貰ったところ「生まれつきの奇形」で「成鳥になっても 野生で生きていくのは無理」と言われました。
「ピーちゃん2号」は「ちゅんたろう」と名付け、家族として一緒に暮らす事にしました。

(2003.6.5)


ちゅんたろうの足(2005.1.28)

足が前後を向いてしまっているのが解るでしょうか?生まれつきの奇形に加えて 巣から落ちた時のダメージか、拾った時は骨折していました。そのせいで余計悪くなってしまった のかも知れません。左足は後に向かって伸びているので地面につくことができません。歩く時は右足ケンケンです。右足も足の裏をつけることが 出来ないので片足で立つ事もできません。もちろんとまり木にもとまれません。

休む時はこんな感じです(2003.7.8)

上から見るとこうです(2005.1.28)

左足が後に伸びてしまっているのが解るでしょうか。

この状態は、お腹が糞で汚れて炎症を起しやすいので、汚れは取り除いて、清潔にしてあげるように と獣医さんに教えていただきました。
また、お腹が床についていると内臓に負担が、かかるそうです。 ちゅんたろうのカゴにはお手製のビーズクッションを敷き詰めています。

ちゅんたろうの翼(2006.7.04)

翼には異常はなく、本当なら飛べるはずなのですが、ちゅんたろうは 何故か自分の翼の羽(風切り羽)を噛み切ってしまうので飛べません。 足の障害のため踏ん張りがきかず、翼のお手入れをしようすると体が転がってしまうので↓、そのストレスが原因だと思います。

「体の自由がきかないストレス」→「羽を噛み切る」→「羽がないと自由に飛べない」→「さらにストレス」
この悪循環で羽を噛む癖がなかなか治りません。




ケガや病気の野鳥を保護したら・・・

※「誤認保護」を防ぐため「巣立ちヒナ」について知ってください。



足の悪い鳥の里親さんにお勧めのサイト。